「今回はちょっと頭痛と首が痛いかも」と訴えていらした定期的なメンテナンス目的でいらっしゃった70代女性。
普段は頭痛を訴えることがなかったのでお話を聞いてみると、ここ数か月ほどの暑さと私生活でも忙しくされていたご様子。ご本人はさほど気にされていないようですが、お体はしっかりと反応して知らず知らずのうちに肩に力が入っていたり、緊張していた様子があります。
本人も気がつかないようなところでお体はに疲労を蓄積していたようです。
早速、首の動きをチェックしてみます。
前や後ろに曲げたり斜めに動かしてもらい、どこに問題があるのか探っていきます。観察した6方向の動きのうち、1方向以外はすべてに可動の制限や痛みの訴えがありました。本人のご自覚以上に首の負担がかかっているのがわかり、とても驚いておられました。
念のため腰や胸椎部、骨盤などの主要な個所と上肢・下肢もチェック。
肩と腰と膝にも可動の制限が見られます。
でも首の動きの悪さにはかないません。
骨盤から腰、股関節を手早く調整すると首の調整に入ります。
頭頸関節と頸椎、首の付け根(上部胸椎を調整。
膝は運動性の刺激を入れることでお尻につかなかった踵がつくようになりました。
終えてみると、「すっごい楽になった!気持ちも楽~」と楽になったご様子。
肩周辺の筋肉を触ってみると弾力のある状態に変化しました。
今回は首根っこの関節がゆがんでしまったことによる周辺の筋肉の過緊張もあるかと理解します。
「肩の力を抜いて」という言葉はよく聞かれることがあるかと思います。なにか緊張することがあったりすると肩に力が入ってしまい勝ちです。そのような状態が継続されると肩周辺の循環不良が起きるのと緊張がなかなか抜けなくなっていくのですね。大事な神経も割と走行しているのもあり、それが不快感を伴う肩こりにつながったりします。
肩こりが気になる方は、一日のうちに数回程度でもいいですから、深呼吸して脱力、リラックスする癖をつけるようにすると変わるかもしれません。息を吸う時は肩を上げずにおなかを膨らませるようにするのがおすすめです。
肩もすっきりできたとのこと。本当によかったと思います。
みなさまの元気と健康を願っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
※ご紹介した事例はあくまで個人様のご感想であり、誰でも同じような結果が出ると保証するものではございません。ご了承ください。
illustration by フリーメディカルイラスト図鑑