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自律神経について

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自律神経とは

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自律神経は、体を構成する約60兆個の細胞を無意識のうちに調整しています。交感神経と副交感神経という2つの神経があり、両者が環境や状況に応じてシーソーのように揺れ動くことでバランスをとり、私たちの体調は整えられています。この自律神経がなんらかの原因によって機能的にバランスを崩してしまうと体 の調子が崩れてしまいます。自律神経の働きが崩れてしまうと、頭痛、肩こり、腰痛などといったものや、不定愁訴、自律神経失調症、パニック障害、血圧や内 臓疾患なども関わってくることもあります。また外傷として、事故によるムチウチ(むちうち)などから自律神経の働きがおかしくなってしまうこともあります。

よくいわれている猫背は特にこの自律神経がらみの症状を出す代表ともいえます。当院では、それぞれの神経の過剰な働きを抑えたり、働きの弱いところを賦活して、お客様の健康を応援します!

自律神経の特徴

①ホルモンを分泌する腺組織やいや肝臓、腎臓、膀胱など臓器の平滑筋や心臓などに無意識に活動命令を送り、循環、分泌、生殖、心拍、血圧、発汗、体温、消化、呼吸、排泄、代謝および瞳孔反応などを調節します。
②自律神経系は交感神経系と副交感神経系の2つに大別されます。臓器は通常、双方の二重支配を受け、その働きは相反する拮抗的な作用です。
③ 自律神経は中枢を出ると目的臓器に達するまでに必ず一度ニューロンを交代します。交代のための神経細胞が集まっているところを自律神経節と言います。中枢 にある神経細胞を節前ニューロン、それから出る線維が節前線維、途中の神経節にある神経細胞を節後ニューロン、神経節細胞から末梢臓器に至る線維を節後繊 維といいます。
④神経終末はシナプスで神経伝達物質を分泌して、接触する神経細胞や臓器(平滑筋・分泌腺)に興奮を伝えます。神経伝達物質 として、交感神経系では節前線維終末はアセチルコリン(Ach)を分泌し(コリン作動性)、節後線維終末はノルアドレナリン(NA)を分泌します(アドレ ナリン作動性)。副交感神経系では節前線維も節後線維もその終末からはアセチルコリン(Ach)を分泌します(コリン作動性)。

交感神経系と副交感神経系の形態および機能的な違い

→線維の形態
○交感神経 ・・・中枢となる起始核は胸髄から腰髄の上部の側角にあり、前根を通り脊髄神経にいったん入ったのち、さらに第二中枢ともいうべき交感神経幹(脊柱の両側第二頸椎から下は尾骨まで。20数個の神経節をもつ)をへて目的の器官に分布します。
○副交感神経・・・ 中枢となる起始核は中脳・延髄と仙髄にあり、脳神経(動眼・顔面・舌咽・迷走神経)と脊髄神経(仙骨神経)に混在して目的の器官に分布します。
→機能の違い
○交感神経は戦争、闘争的な活動やストレスや何かに驚いた時に働き、その状況に対抗(闘争)するか、あるいは逃げ出すかを準備させます。
○副交感神経は平和、休息、安静時、ストレスのない状態に働き、身体に癒し効果を与えます。消化器系や生殖器系の機能調節に重要な役割を果たします。

自律神経と免疫との関係

免疫の役割を担っている白血球が自律神経と連動しています。白血球の細胞膜上に交感神経の刺激を受け止めるためのアドレナリン受容体や副交感神経刺激を受け止めるためのアセチルコリン受容体をもち、自律神経と白血球が連動していることが明らかになりました。
交感神経優位の状態が続くと・・・
副腎髄質から神経伝達物質であるアドレナリンが過剰に分泌→心臓や血管の収縮、消化管の運動を低下→アドレナリンは白血球のうちの顆粒球にあるアドレナリン受容体に結合→顆粒球の数が増加。(顆粒球は体内に侵入した異物を撃退する免疫細胞ですが、免疫細胞としての役割を終えて消滅する際に活性酸素を発生させます。)→顆粒球の過剰により活性酸素の除去が体内で追いつかず→活性酸素が体内の正常な細胞や組織を破壊→全身の免疫機能低下→高血圧や動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、痛風などの生活習慣病や、肩こりや腰痛、膝痛、神経痛など、さまざまな病気を招きます。
副交感神経の優位な状態が続くと・・・
アセチルコリンの過剰分泌→心臓の拍動が遅くなり唾液の分泌が促される→リンパ球の数が増加→必要以上に増えたリンパ球が害のないわずかな刺激や異物に対しても過敏に反応→アレルギー反応を起こします。
交感神経、副交感神経両方のバランスがとても大事なのです。
自律神経の働きは不随意運動といって、自分の意志でコントロールすることはできないといわれています。
すべてではありませんが、上記の2系統の神経で一つの内臓を二重支配する仕組みになっています。主だった内臓に対するそれぞれの神経の拮抗作用をまとめてみました。

shinkei2自律神経の内臓支配

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