これまで2回にわたりストレスについてお伝えしてきましたが、今回は具体的なストレス反応、対処法についてご紹介したいと思います。
⑤ストレス反応にはどんなものがあるのか?
わたしたちがストレッサーを受けるとき、心身に様々な反応が起こります。
気分的なものばかりではなく体調や行動にも反応が起こるのですね。
大きく分けてみると3種類になるかと思います。
一つ目は気持ちの面での変化で「情動変化」といいます。
どのような状態が出るかというと「イライラ、不快感、不安感や失望感。気分が落ち込んだり、思考力や集中力、活気が下がったり」します。
二つ目には体調にも影響があるため「身体変化」
循環器系や消化器系の症状に加え、不定愁訴と呼ばれるものが多いと思われます。
頭痛、肩こり、腰痛。便秘や下痢、不眠なども。動悸や汗、胃の痛み、全身の倦怠感や食欲低下など。
行動にも反応が出ます。これは「行動変化」と呼ばれます。
飲酒量や喫煙量の増加やお仕事でのミスや事故の増加、不登校、些細なことから起こるケンカなどもそうですね。
自身や周囲の人を見て、もしやと思うときはストレスを感じているのかもしれませんね。
⑥ストレスの対処法
◎「ストレスの認知的評価」
人は刺激を受けたときにそれが自分にとって害の有るものか無いものなのかを判断してから処理をします。
この判断は「ストレスの認知的評価」と呼ばれ、2つの評価プロセスがあります。(アメリカ心理学者ラザルス博士)
【一次評価】
その刺激、ストレッサーが自分にとって脅威なのか、どのような影響をもたらすものなのかを判断します。
これにはその人のこれまでの価値観やものの見方、捉え方、考え方が強く影響します。
評価は3段階に分かれます。
【二次評価】
一次評価で「有害ストレスフル」と判断された刺激に対してその状況をどう処理するかを検討する段階がこの二次評価になります。
◎ストレスコーピング(対処)
上記の評価を経たのち、大きく分けて2つの対処ができます。
〇問題焦点型コーピング
ストレッサー自体に働きかけて、その原因そのものを解決処理しようとする。
問題を正面から受け止めて、例えばお仕事であれば上司や同僚と相談しながら進めていったり、勉強をして新しい知識や技術を身につける事等がこれに該当します。
〇情動焦点型コーピング
ストレッサー自体に働きかけるのではなく、それに対する自分の考え方や捉え方、感情を変えようとする。
お友達や周囲の人につらい気持ちを聞いてもらったり、楽観的に考えたり、気晴らしに趣味や好きなことに没頭する、この経験は糧になると考えたり、自分事として捉えると大変なのに立ち位置を変えて客観的に考えてみる等がこれに該当します。
以上の対処でストレスが解決できれば心身の状態も整います。
もし解決されない状態が長期的にわたって継続されると心身の健康状態はバランスを崩してしまいます。
「予防は治療に勝る」健康状態のバランスを崩さないうちに東葛身体均整院にいらしてください。
バランスを崩したときもいらしてくださいませ。
今回は3回にわたって「ストレス」について紹介してみました。
生活上おこる問題の解決につながったり、皆様のお役に立てれば幸いです。
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