2日前からの頭痛と首の痛みを訴えていらした40代女性。

お話を伺うと頭痛と首の痛みには20年位前の出産後を皮切りに、特に生理前後に悩まされ続けているとのことでした。

お体を見てみると両肩とも前方に巻き込まれ、背中がカチカチに固まった状態です。動作を見てみると腰の動きはスムーズに動かせますが、首と背中の胸椎部分の動きに制限があり、特に首の可動制限が際立ちました。

頭痛については筆者も若い頃に悩まされた時期がありましたので経験上、辛さが良く理解できます。

というわけでまずは頭痛に対して直接アプローチ。

ポイントは「頭頚関節」と呼ばれる後頭骨(頭蓋骨の後ろ部分の骨)と第一頸椎(首の7つある骨の上から数えて一つ目の骨)によって構成される関節部分です。

筋肉や血管や神経、脊髄神経を包んでいる膜などがこの非常に狭い部分に数多く存在しています。この関節部分が圧縮され狭くなった状態が続くのはよろしくありません。圧縮されると脳に対する血液・リンパの流れが悪くなるからです。

ですがこの指の横幅1~2本程度の狭い部分には反射的に筋肉を固くさせる細胞がたくさん含まれています。たくさんというとどのくらいかと言いますと、体の中で一番大きな筋肉「大殿筋」というお尻の筋肉に含まれる実に7倍と言います。

それに加えて眼球の動きともつながっていて、目の緊張は頭頚関節周辺の筋肉を緊張させます。これが痛みにつながるのです。

目をよく使う方で頭痛に悩まされるのにはこういった解剖生理学的な背景があります。

まずは頭頚関節を調整し、背骨を調整。肩、胸郭回りを調整して首を調整していきます。最後に内臓操縦法での頭の調整をして終えました。

首と背中の胸椎の動きを確認すると可動制限は解決されて、ご本人もすっきりしたご様子。その後、通院いただき、先日のお話では来院当初は頭痛薬が常に手放せずにいたのが、今はほぼ必要なくなり快適な日々を過ごしているとのことでした。

お役に立てて何よりです。

体のゆがみが強く、それが長い期間になってくると自律神経にも症状を出してきます。

それが体のゆがみを整えてきたことで治まってきたようです。

そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。

※様々な要因により個人差がございます。あらかじめご了承ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。

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