「腰の痛みと生理痛」を訴えていらっしゃった40代女性。
お話を聞いてみると、生理になってすぐだからか、腰痛を強く感じるのと生理痛が少々。
状態にもよりますが、生理中はソフトに刺激を入れます。
体幹の動きを見てみると唯一、後屈だけ可動の制限が見られます。
仰向けでバランステストをしてみると、股関節の動きの制限が目立ちます。
今回は骨盤への直接的なアプローチではなく、おなかの方から調整していくことにしました。
おなか(腹部)へのアプローチはソフトタッチで行います。人から急におなかを触られるのは誰でも嫌がると思います。急所となる内臓がありますので、危険を察すると体を丸めたりしますよね。身を守るためです。
おなかの筋肉の緊張を表面からほぐしていきます。腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋。ここまで来て初めて、深部の筋肉にアプローチします。大腰筋、腸骨筋、この二つが合わさった腸腰筋。
深部の筋肉に即アプローチすることもできますが、今回は生理中ということもあり、緊張が極力ないように浅いところにある表層の筋肉組織を和らげていくやり方を取ります。
調整を終えてみると、体幹の可動制限・股関節の動きの制限もなくなり、ご本人もずいぶんと楽になられたご様子。
ひと月後にいらした時には「生理痛が軽くなりました」と。さらに「便秘が解消されてすっきり出るようになりました」とも。
すっきりすると日常生活が楽になって過ごしやすくなりますね。よかったです。
東洋医学であらわされる「気・血・水」、血液やリンパ、脳脊髄液といった体液の循環は健康には欠かせません。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
※この記事を気に入っていただけたら、LINEのタイムラインから「いいね」クリックや、お知り合いにもシェアしてくださいね。