「一昨日から、腰が痛い」と訴えていらっしゃった50代女性。
お話を聞いてみると、もともと長年の腰痛もちで脊柱管狭窄症と診断。一年近く前に病院で手術を受けられたとのことでした。
それまでの腰痛は改善されたものの、何かの度に痛みが出てくるご様子。
からだがどんどん固くなり、太りだしたのもあるかなと気にされています。
早速お体の状態を観察してみると、本来前の方に湾曲してほしい腰の骨(腰椎部)が後ろに出てきており、代償的に肩甲骨の間の背骨部分がまっすぐになっています。また右の肩の巻込みが強く、膝から下が外に湾曲するO脚になっています。
臀部の筋肉が強い緊張を起こして固まっています。
前屈の動作が痛くてできません。
初回は筋肉の緊張が大変強く、臀部の筋肉や背中周りの筋肉を筋肉操縦法を中心に組み立て調整しました。
しかしその後、2回、3回来院時にお話を聞いてみても、楽になっているとは思えませんでした。
前屈時の痛みは消失したものの体を起こす時が痛い、夜中寝ていて寝返りを打つと痛い、調整後は楽だが、翌日には痛みが戻ってきてしまうなど。
そこで動作をもう少しじっくりと確認しました。
すると体の動作システムに異常が見られました。体はいくつもの層によって構成されています。体を覆っている皮膚の表面積と中身の筋肉や骨格との表面積や大きさは違います。動いていくときにはそれぞれの組織は同時に動いているようでそれぞれの動くスピードや幅は違っているのですが、それでバランスを取っているのです。
ところが何らかの理由で一部の組織で動かないところ・動きづらいところが出てきたり、本来の動くスピードにどこかがついて行っていないなどの事が起こると、ズレが起こりその結果、支障が生じます。
今回のお客様には仙腸関節、臀部の筋肉部においてそういったところが見られ、関節運動生理学的に協調できるように調整。セルフケアとしてエクササイズもおすすめしました。
次にいらした時に伺うと、痛みはすっかり取れて、あまり上がらなかった方も上がるようになり、掃除をするときが一番つらかったようですがそれも楽にできるようになったとのことでした。
ほんとうによかったですね!
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
※ご紹介した事例はあくまで個人様のご感想であり、誰でも同じような結果が出ると保証するものではありません。ご了承ください。
※この記事を気に入っていただけたら、LINEのタイムラインから「いいね」クリックや、お知り合いにもシェアしてくださいね。