両膝の痛みと首から肩の痛み、手のしびれを訴えて、ご主人に抱えるようにして来られた70代女性
チラシで当院を知り、何とかしてもらえるのではないかと期待をしていらっしゃったそうです。
ご主人の献身的な介助が文字通り、女性の生活を支えていました。
聞くと、1年ほど前に自宅で転倒し、足首を骨折。
骨折の治癒後、安静にしているうちに痛くもなかった体全体の動きが悪くなったようです。
半年ほど病院でリハビリを受けているものの、ケガをする前のように元気に外出することはおろか、服や靴下の着脱も、ベッドに寝たり起きたりするのさえ一人ではできない状態になってしまい、ようやく当院にいらっしゃいました。
お体の方をまずは観察します。均整法では、「観察」⇒「設計」⇒「調整」⇒「確認」という施術の行程を踏んでいきます。
自力で立つのもきつく、うつ伏せはできません。関節ふしぶしの可動性が失われ、筋肉もあちこちが固くなってしまい、つまづきやすく、転倒したらまたどこか骨折してしまいそうです。
お体に負担の無いように均整法の「くつろぎ傾斜圧」の理論を応用して調整していきます。体液循環を良くしていかないことには解決が見込めないのでその点にまずは集中。体に動きが付いてきたあたりから「筋肉操縦法」、「骨格操縦法」などを主体に組み立て(設計)て調整。
数か月を過ぎたあたりで、1日に数回の散歩に行けるようになりました、というご報告をいただきました。
さらに衣類や靴下の着脱、洗髪なども自力でできるように!
ベッドに寝たり起きたりというのもできるようになったとご報告も頂戴しました。
東洋医学であらわされる「気・血・水」、血液やリンパ、脳脊髄液といった体液の循環は健康には欠かせません。
「くつろぎ傾斜圧」というのは簡単に言ってしまうとその方にとって一番楽な姿勢やポジションのことです。この状態は体液循環も良くなりやすいということになります。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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