首肩背中の痛みを訴えていらした50代女性。
ご来院した時から咳をされており、お話を伺うとここ2か月近くセキが止まらず、コロナ感染も疑い、何度も検査も受けられたそうですが結果は常に陰性。
かかりつけ医からも原因がわからないといわれているとのことでした。
病院のほうでも診てもらい、特にそちらのほうでは異常が見当たらないというときは自律神経やホルモンバランスを考えます。
ツボ経絡では臓器に対応するツボや通り道があり、脊髄神経的には背骨と背骨の間を走る神経は臓器と脳を結んでいます。
そのため、体の中(内界)の臓器のお疲れ状態が表層の背骨や筋肉、皮膚(外界)に影響をもたらすことがあります。
これを「内臓体壁反射」と呼び、均整法ではこの生理的な反射も参考にします。
今回の女性の訴えは首肩背中の痛みでしたが、呼吸器系の反射エリアも同様で背中でも上部、鎖骨周辺も反応しています。
交感神経のスイッチが入り、それが誤作動的にずっと継続されているようです。
首肩背中を調整して、胸部特に鎖骨周辺の緊張を緩和します。
終えてみると首肩背中も楽になり、咳(せき)もずいぶんと治まったようです。
その後、10日近く後に来院した際には咳(せき)もほぼ気にならず。
代わりに腰の痛みの訴えがありました。
これは約2か月にわたっての咳(せき)によるものと考えます。
なぜなら咳(せき)をするとおなかの中の横隔膜という筋肉が激しく収縮します。その際に腹圧が急激に高まり、座り仕事の方などは腰に対する圧が強くなるわけです。
ご年齢や体質等々も考慮すると、中には椎間板という背骨のクッションが脱出したり亀裂が入るケースなどもあり得ます。
こちらも検査、調整をしてひとまず楽になられたとのこと。咳(せき)に対してはご自宅での継続したケアをお勧めしました。お役に立てて何よりです。
体のゆがみが強く、それが長い期間になってくると自律神経にも症状を出してきます。
それが体のゆがみを整えてきたことで治まってきたようです。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
※様々な要因により個人差がございます。あらかじめご了承ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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