以前から胸の痛みがあるという60代女性。

腰の痛みをはじめ、体幹のいくつかの個所の痛みを訴えていらっしゃいました。お話を伺うと10年以上前から辛い思いをされていて、様々な病院や整体なども通われたそうです。

ただひと月半ほど前に激しい腰の痛みで動けなくなり、病院に通い少し治まってきたところで矢も楯もたまらず当院の門を叩いたとのことでした。

腰の痛みに加えて、腹部、胸部、また坐骨神経痛も訴えられてお身体全体の動きもかなり制限されていました。

交感神経の緊張が見られ、筋肉と関節の動きも固まってしまい、寝返りを打つのさえ、大変な状態。初回は骨盤と首の調整に専念。

それから何度か通われていますが、当初に比べて、動きもずいぶんとスムーズになってきました。

そんな中、言われたのが「『胸の痛み』がなくなった。」ということでした。改めて伺うと以前は胸が痛くて息が苦しくてたまらず、いくつもの病院や整体なども通われたそうです。しかし原因もわからず一向に良くならず、で10年位苦しまれたそうです。

胸部には心臓や肺などの器官があり、そういった器官を守るためにも肋骨や胸骨、背骨も存在しています。

肋骨は呼吸で肺が膨らんだり縮んだりするのを邪魔しないように楕円のような形状をしてわずかですがある程度の弾力性をもっています。また関節としても胸鎖関節、胸肋関節、肋椎関節等の関節を持ち、もちろん本来は可動するものです。

臨床上、交感神経の緊張で固まる傾向が見られる関節だと実感しています。

そういったところから調整は胸郭の関節に動きをつけることと自律神経の調整をしていくことが大切です。

土台となる骨盤の調整から始めて、首、胸郭周辺、背骨の調整をしていきます。

特に呼吸リズムと胸郭周辺の関節は連動しますので、呼吸に合わせて胸郭の可動性を上げていきます。

これらの調整の結果として、「胸の痛みがなくなり」、呼吸運動が正常化しきたのは喜ばしいことです。

体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ます。

※様々な要因により個人差がございます。あらかじめご了承ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。

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