ガテン系の仕事中、体を起こす際に痛くて腰が伸ばせない、体が伸ばせない。と我慢の限界を訴えて当院にいらした40代男性。

お話を伺ってみると、15,6年前に起こしたぎっくり腰を皮切りに10数年もずっと腰痛に悩まされていたとのこと。それでも整骨院に通い続けながら、腰痛と付き合ってきたそうです。しかし、痛くて腰が伸ばせない、骨と骨がぶつかっているような感じがするとの訴えに加え、寝起きもすっきりしない。とのことでした。

筋肉や関節といった筋骨格系の問題も長期化、深刻化してくると先ほどの「寝起きもすっきりしない」というような自律神経系の症状や訴えが現れてきます。

姿勢を見てみると腰は丸まり、腰の骨が本来の位置よりもずいぶんと後ろに出てきてしまっています。動作分析をしてみると左右の側屈動作の制限。そして後屈時の可動の制限と痛みが強くあります。

念のために座位でも前後屈してもらうとこれでも後屈時の痛みが走ります。

(腰に限らずですが、長期にわたる局所への過負荷は骨折等の器質的な損傷を起こすこともあります。その場合は病院での受診が賢明です)

交感神経を抑制し、自律神経のバランスをとることと局所的にかなり固まってしまっている組織を回復させるのが肝要です。

骨盤の調整、首と胸郭、頭頚関節の調整に加え、頭蓋骨調整を加えていきました。

終えてから、動作を確認すると先ほど見られた後屈時の痛みは立位でも座位でも消失しました。

その後、何度かいらっしゃり、途中、ご自宅でのセルフケアも並行してもらい、半年経た現在は腰を伸ばすことも苦にならなくなり、長年あれほど悩まされてきた腰痛もたまに感じるくらいにおさまっているそうです。

長年の辛さから解放されて本当によかったです。

体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ます。

※様々な要因により個人差がございます。あらかじめご了承ください。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。

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