「後ろを見ようと首をひねると痛くて向けない」といらした60代女性。
お話を聞いてみると、一昨日ごろから首を動かすのが痛くてつらくなったとのことでした。
姿勢と動作を見てみると、体が全体的に右に傾いており、首を含め体幹の動きもかなりの制限があります。首は交感神経の緊張が強く表れて、以前、整形外科でストレートネックだと言われたこともあるそうです。
急な寝違いというよりもむしろ、以前から持っているストレートネックの異常から寒冷の刺激がタイミングよく入ってしまい今回の痛みにつながったと考えます。
手のしびれなどは訴えがなかったのですが、首からの神経伝達テストもしました。左側が陽性で力もうまく出せないこともわかりました。
脊柱全体の動きを整え、骨盤と首を調整しました。
首からの神経伝達テストは陰性となり、力もうまく出せるようになりました。
痛みは引いてきたもののまだ少しあります。
ストレートネックが解決しきれないと痛みの抑制はまだ難しそうです。
その後、数回来ていただき、現在は首の痛みもなく、動きもスムーズになりました。
ストレートネックの状態も随分と解決され、交感神経の緊張もかなり治まっています。
東洋医学であらわされる「気・血・水」、血液やリンパ、脳脊髄液といった体液の循環は健康には欠かせません。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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illustration by フリーメディカルイラスト図鑑
