授業中、イスに座っていたりすると尾骨が痛いと訴えていらした10代女性。
お話を伺うとここ最近になって、イスに長く座っていたり、そこから急に立ったとき、尾骨辺りを押したときに痛むようになったとのことでした。
整形外科や接骨院などでも受診し、レントゲン検査でも異常はないといわれ治療を受けたものの、一向に良くならず、矢も楯もたまらず当院にお越しされたとのことです。
尾骨は尾てい骨のことを指し、背骨の一部分で骨盤とつながっているのだと、ざっくりとイメージしていただければ良いです。
各背骨もそうであるように尾骨自体も動きます。左右に動きますし、特に交感神経が亢進されると後ろに跳ねるようなポジションを取り、これが神経に来るわけです。
交感神経が亢進されるような何か原因があるだろうと聞いてみると部活動をよく頑張っているそうで今回はそれが関連したのかなと考えます。
何はさておき、痛みを収めてあげるのが最優先。調整に入ります。
以前にもご紹介している通り、尾骨は背骨の胸椎と相関しますので胸椎部分を調整。再度、痛かった尾骨と尾骨周辺を押してみると痛みは消失しました。念のため、骨盤も調整しこの日はご帰宅。
2週間ほどしてから再度来院いただきました。
お聞きしてみると、痛みの頻度は減ったものの痛みの程度は1割減ったくらい。
部活での練習量が影響したりもします。大会も近くどうしても参加したいとの思いからハードな練習をこなしていらっしゃるのですがそれでも練習量を少し減らしてもらいました。
胸椎部分の異常もありますが、練習のハードワークからきているのか筋筋膜と皮膚が癒着してこわばっています。
骨盤と皮膚の調整を軸に組み立て、ご家族にも協力を仰ぎ、自宅でのケアと座り方をレクチャー。
さらに3週間後に来院すると痛みはまったくなくなり、部活動も普通に元気にできているとのこと。
将来的なひざの故障を予防する意味でのケアをレクチャーし、無事にご卒業されていきました。
今回のケースは原因因子の継続的な負荷ストレスから発生した尾骨の障害を、調整にプラス原因因子とのバランスを考えたセルフケアの好事例でした。
お役に立てて何よりです。
体のゆがみをもたらす要素に長い期間さらされると自律神経にも症状が出てきます。
それが体のゆがみを整えることで治まりました。
体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
※様々な要因により個人差がございます。あらかじめご了承ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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