「五十肩ではないかと思う。右肩が痛くて、腕を上げたり、後ろに回せない」と肩の痛みを訴えてこられた70代男性。
お話を聞いてみると、月に何度かゴルフを楽しんでいるそうですが、ふと思い立って若い頃のスイングに挑戦してみたそうです。
どうやらそれが原因したのか、その後、上記のような「右肩が痛くて、腕を上げたり、後ろに回せない」状態に。同時に「体が横にくの字にゆがんでいるような感覚がある」とも。
お体の状態を見てみると、骨盤が右側に下がってしまい、それをかばう形で背骨も湾曲。ご自身でも感じているようにゆがみが強く出ています。
肩回りの緊張が大変強く、腕もしっかり上までは上がらない状態。特に右側は上がりません。上げた腕を下す際が特に痛みがあり、大好きなゴルフにも影響が出そうです。
腕を横から上げる動作(外転)、腕を下側から背中に回す動作(帯を締める動作から結帯動作。内旋)といった動作に固さと痛みを感じています。
痛みの部位自体を見ていくことは当然大事ですが、体はつながっていますのでその部位と関連するところもあります。肩関節と股関節では相関関係があるため、股関節も見ていくと内側への動きの制限が強く、ほとんど動きません。
今回はまず股関節を調整。そこから脊柱、胸郭、肩という順に調整。
調整を終えて、もう一度、右肩の外転・内旋の動作をしてもらうと先ほどとは違って、ずいぶんと動くようになり、痛みもほぼ感じないとのことでした。
その後、再度来られた時には、また少し動きが固く戻ってきたものの痛みはなくなり、かなり動かせるようになられたとのこと。体のゆがみ感はまったく消えたとのこと。横にくの字状態も消失。よかったですね!
東洋医学であらわされる「気・血・水」、血液やリンパ、脳脊髄液といった体液の循環は健康には欠かせません。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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