6月ももう終わりになりますが、ここ最近の湿度はかなり高いですね。雨も多く、先日の某所では湿度90%もあり、冷房を入れていた当院内も80%にまで上がった日もありました。
人が快適に過ごせるのは60%ほどなので、不快に感じる方も少なくなかったのではないでしょうか。
6月というこの時期にしては早すぎると思われるほどの暑い真夏日の日数も観測史上最多かもしれません。
湿気が多いと寝苦しさのために夜中に目覚めてしまったり、寝汗がなかなか乾かず寝苦しくなります。
さらには雨や曇りの日が続くと日に浴びることが少なくなることからセロトニンの分泌が減ってしまい睡眠の質の低下も招きます。
またこの時期は気圧が下がり気味となり、低気圧が続くと副交感神経優位の状態が続くこととなり自律神経の調子にまで影響が出やすくなります。体が休息モードに入ってしまうため、具体的には「だるい」、「やる気が起きない」、「休みの日になるとずっと寝ている」などの状態が出てきやすいのです。体の不調につながります。
気圧は体への外部からの圧力でもあるため、体内に起こっている炎症や腫れを柔らかく圧迫して押さえてくれています。その気圧の力が低くなることで抑えられていた腫れや炎症が出てくることがあります。天気が悪いと調子が悪くなるのは以上のような事象が重なるからですね。
こういう時の対策をいくつか紹介したいと思います。
- こまめに換気する。やはり湿気を追い出すこと。窓やドアを開閉することで空気の通り道を作って循環を良くします。
- 当院も行っている「除湿」です。冒頭に当院内の湿度が80%になった例をご紹介しましたが、それからすぐに「除湿」運転に切り替えました。この記事を書いている6月27日も除湿運転することで60%に保っています。 ほかにも扇風機やサーキュレータなどを利用して循環させるのもよろしいかと。
- 気圧の変動や高湿度のせいで汗がなかなか蒸発しにくくなることから水分が体内にこもりやすくなります。そこからからだのむくみにもつながりやすいのです。
食生活を見直しましょう。栄養成分で言うと「カリウム」が体内の余分な塩分を排出してくれます。果物やイモ類、キノコ類、この時期の旬の夏野菜に多く含まれます。
- 塩分を多く含んでいる加工食品には気をつけましょう。
- 汗をかく。
みなさまの健康と笑顔の溢れる生活と社会の実現を心より望んでいます。