とうきん便り【調整日誌】⑯「脊柱管狭窄症からの腰の痛み」
背中から臀部の痛み、足のしびれを訴えていらした70代女性
それまで通っていた整体の場所が遠く、しかも新型コロナの感染拡大のために通えなくなり、当院を訪ねて来られた70代女性。
聞くと脊柱管狭窄症で動けなくなり救急車で運ばれたこともあったとのこと。
時間をかけて体調を回復してきたそうですが、冒頭の通り、通えなくなって痛みやしびれが再発されたご様子でした。
観察をしてみると右重心で背骨の側弯と頭蓋骨、肩甲骨、骨盤のゆがみが大きく出ていました。
また右股関節がうまく動かせず、可動の制限が見られます。
背骨内を走っている脊髄神経の内圧が上がり、神経を介して、背骨周りの筋肉へ緊張が起こっているために筋肉もガチガチ状態。
悪循環して日々、悪化していくことになります。
背骨に対する直接的な刺激は避けながら、ゆがみをゆるめてゆき、体幹軸を調整していきます。
体液の循環を促してゆき、滞留してしまいやすい慢性炎症を流していきます。
股関節の動きも楽に動かせるようになり、動作時の痛みも解消できました。
立ってみていただくと、「楽になった!」と喜んでいただけました。
数日後に再度いらしたときには、「足がつらなくなった」、「つま先のしびれもなくなった」、「お尻とからだが軽くなった」、「しっかりと歩けるようになった」などとと大変喜ばれ、止めどなく話してくださいました。
観察してみるとゆがみはあるものの前回いらしたときほどのゆがみは治まっていました。
東洋医学であらわされる「気・血・水」、血液やリンパ、脳脊髄液といった体液の循環は健康には欠かせません。
そういったことも踏まえたうえでの、体のメンテナンスをしていると予防や回復に違いが出ますよ。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。皆様のご参考になれば幸いです。
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